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声と音の魅力をもう一度

2024.04.09

■今日のバイブレーション■

        声と音の魅力をもう一度
           (NHK放送 80周年関連記事より)       
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●今日のバイブレーションから思い浮かんだ事●

 再度言うならばNHKラジオ放送80周年。
娯楽の少なかった時代に人々を潤した過去のラジオドラマや番組が、脚光を
浴び始める気配がある。全国的なアンケートでは「君の名は」や「とんち教
室」などが70歳代の方々を中心に、心に残る番組としてあげられていた。
私たちの年代も、それらの番組は馴染みが深い。


 当時のラジオの役割は以下のような文章からも推測できる。
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「昭和20年8月15日正午、終戦詔勅の放送は、憶えば、戦時ラジオの終
 (えん)を告げたものであり、同時に平和ラジオの産声でもあった。日も夜
も鳴り続けた防空情報とブザ−と空襲のサイレンとはこの時を限り、ぴたり
と止まった。終戦後3日目からは天気予報の放送が始まった。」


3 年8 カ月ぶりに復活したラジオの天気予報にホットした様子がうかがえる。
久しぶりの天気予報に懐かしさもあって、『天気予報の歌』まで作られたと
いう。本土空襲を目指す敵機を利するというので放送を取り止めたというの
だが、天気予報、気温などの気象情報のない生活を一体、誰が想像できるだ
ろうか。
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 映像が伴わないという事は、行動の自由さを保障するものだ。
つまり、「ながら」ができるという事。
それでも、逆に情報の浸透性はテレビより深いように思う。言葉だけで情報
を掴もうとするから、脳の働きの真剣さが違うのかもしれない。

 最近は「ゲーム脳」「携帯脳」と表現されるように、論理をたどらないま
ま行動命令を発信する脳の持ち主が増えてきているようだ。「キレル」とい
う、瞬間変身もその現れであろう。

そんな時代だからきっとテレビに押され続けてきたラジオの役割は復権する。
 ラジオは映像が伴わない分、情報の発信としては不完全なメディアである。
だから、それを補うために脳はフル回転せざるを得ないのだ。

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