僕は・・何をしたらいい・・
2024.04.23
■今日のバイブレーション■
僕は・・何をしたらいい・・
(一匹狼のこころの声)
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●今日のバイブレーションから思い浮かんだ事●
最近の本誌でユリの話を書いたのを覚えておられるであろうか。
久住山の日本狼とシュパードのハーフという気品のある顔立ちの犬の話だ。
大分県の竹田から京都まで一緒に暮らした、深い仲であった。
京都で亡くなる最後の晩に、月に向って吠えていた、あの鳴き声が、時々
無性に気になる。最後に誰に何を伝えたかったのだろうかと。
最近は、面白いものがあるようで、犬の鳴き声をサンプリングして人間の
言葉に翻訳するものがあるという。例の「バウリンガル」である。
それを使って、一匹狼の鳴き声から、彼の言いたい事を推測してみようとい
う試みが先日のテレビで放映されていた。日本狼は絶滅寸前であるから、ア
メリカにまで出張しての録画収録。
狼の群れをやりすごし、しばらくたって現れた孤独な狼つまり一匹狼の鳴
き声をバウリンガルにかけてみた答えが「僕はなにをしたらいい?」との事
であった。
群れを離れて、かっこよく一匹狼となってはみたものの、やっぱり一人暮
らしは寂しいのかなあ。
その映像と在りし日のユリの映像が重なり、ちょっと私も泣いた。
このマシーンは、数多くの犬の声をサンプリングして、状況と関連付けな
がらコンピューター処理をしたもののようで、発想としては全く私好みであ
る。
どこまでの信憑性の裏付けがあるのか正直なところ確信は持てないが面白い。
音声からこころの状況を解析するというのも、最近よく耳にする。
犯罪捜査などでも結構活用されているようだ。語彙が極端に少なくなってき
ている現代。そのぶんこういったものでこころを読み取ることも必要なのか
も知れない。
「音楽とは、言葉を超えて、何とかして人の心と触れ合いたいと願う祈り」
そんな言葉も、なんだか思い出した。