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ワッワッ、ワアッー、輪が三つ  

2024.04.15

■今日のバイブレーション■

        ワッワッ、ワアッー、輪が三つ                

                   
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●今日のバイブレーションから思い浮かんだ事●

 最近テレビCMで、1960年的な味付けの画像処理が気になりだした。
まず小林聡美という女優が出演しているポポンエスというビタミン剤のコマ
ーシャル。どうみても今時の色処理ではないし、動きも、なんだか若干コマ
落としをしてあるらしく、ギクシャク感が妙に懐かしい。

 最近盛んに眼にするのは、サランラップのCMにでてくる、おかっぱの女
の子。今は、多分、日本中どこにいってもこんな頭の女の子なんかいる筈が
ない。その子が、サランラップに魅入られてしまって、なんでもかんでもラ
ッピングしては、お目玉をもらうという設定。最新のものは、お隣の外国人
の家庭で、その扱い方法を教えるというバージョンもある。
色合も何となく60年代っぽい。

 その女の子の表情に60年代を垣間見る。
       いたよなあ、こんな子、周りに・・・。

 今はコンピューター処理で何だってできる。だから、これらもあえてノス
タルジーを表にだすように細工されているのであろう。けれど、こんなCM
を見せられると、最先端技術のCG(コンピューターグラフィックス)やヴ
ァーチャルリアリティ路線で製作されたものが、嘘っぽくて、まるで印象が
薄れてしまう。

 そんな気分の時に、ある方と話をしていて、音楽療法に、こどもの頃のC
Mソングを使ってみてはどうかという話題になった。
それで確かに、そういった考え方は昔からあったと思い出した。

 私が関わってきたこどものための舞台芸術運動の中で、一時期論争された
事がある。例会でCMメドレーをとりいれることの是非についてであった。
 その時、私自身の立場は、肯定派であった。ぺピンスキーという音楽学者
の論を持ち出し、こどもたちが好きな音楽、すぐに記憶してしまう音楽を何
故敵視しなければならないのかと論客陣に問うた。

 結果としては、何となく分が悪いまま終わった記憶があるが、セラピー的
に用いるのであるならば、文句はなかろう。

 特に高齢者にとってのセラピーにおいて、最近は回想法が注目をされてい
る。要は、あの日あの時をリアルに回想させ、今との接点を自分自身で求め
ていただく手法である。
 そういう場合は、このCMソング療法は、きっとモーツアルト療法より効
果がありそうだ。

 そんなこんなで60年代が気になってサイトを検索。以下のサイトに60
年代のTVコマーシャルが紹介してあった。

 http://www31.ocn.ne.jp/~goodold60net/tvcm.htm

さらに標題「ワッワッワアーッ」に関してはこのように記述してあった。

 http://www31.ocn.ne.jp/~goodold60net/mituwa.htm

 スリーグレイセス、スリーバブルスどちらも懐かしい名前だ。
グレイセスのお姉さまたちとはコーラス仲間として先日パーティでお目にか
かった。

 もっと60年代の事を知りたければ上記サイトのトップページへ

 http://www31.ocn.ne.jp/~goodold60net/

 書き終えた後、ふと書架をみると、「こどもの昭和史」(別冊太陽)なる
本が目に付いた。副題に、「ぼくたちはこんな本を読んで大きくなった・・
昭和20年〜35年」とある。今夜はこれにはまりそう。シンクロであろう。

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